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コーチングスキル
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その気にさせる質問パワー

2019.03.18猪俣恭子

今からもう10年も前のことです。
質問について、とても考えさせられることがあり、今日はそれについて書きたいと思います。

ある時、夫に突然聞かれたことがありました。

「あなたは、なぜ、電話の時はあんなに楽しそうなのに、僕と一緒にいるときは楽しそうでないの?」と。
どうやらコーチングを指しているようです。
振り返れば、電話のときはよく笑っていますし、はつらつしているような。
電話が終わって、二人になると、確かに私のテンションは下がっているようです。
どうしてだろう?
この謎を解くべく、私たち二人の会話を観察してみることにしました。

さて、次の会話は軽井沢で結婚式をあげた友人の話題に及んだ時のことです。
そして、謎は解けました。

彼「軽井沢まで新幹線で行ったの?」
私「うん」
彼「寒かった?」
私「うん」
彼「ホテルは駅から遠かったの?」
私「うん」
彼「式場、よかった?」
私「うん」
彼「食事、美味しかった?」
私「うん」

なるほど。
さっきから私は「うん」しか言っていません。
彼の問いかけは、「はい」か「いいえ」でしか答えられないクローズドクエスチョンばかり。
これでは会話が発展しないはずです。
順調にすすむ謎解きに、やおら楽しい気分になってきて、そのまま観察を続けました。

彼「たくさん人来てた?」
私「うーん、そうね。たくさん・・・かな?」
彼「スピーチ上手くいった?」
私は新婦の友人から、スピーチを頼まれていたのでした。
私「ああ、スピーチね。あんまり上手くいかなかったなあ」
彼「なんで?! なんで上手くいかなったの?!」

「なんで?」は、ここまでの会話から、初めて彼から問われたオープンクエスチョン。
すなわち、「はい」「いいえ」のみならず、問われたほうが自由に考え、発想し、自由に表現できることを促す質問です。

しかし・・・。
上手くできなかったことに対し「なんで?」と訊かれても・・・。
なんだか責められているように感じますし、式場でのあのいたたまれない雰囲気が瞬時に思いおこされ、一気に嫌な気分になりました。

私「なんでかと言われたら、緊張していたし、準備不足もあったし・・・」
妙に言い訳めいてしまいます。

彼「じゃあ、上手くいったの?」
と言われても、もう考えるのもおっくうになってきました。
私「(半分やけになって)そうだね、まあ、上手くいったほうじゃない」
彼「上手くいったんだね。よかった。あれ? 今日はいつもより話さないね。
 どうしたの?」

どうしたの? と言われても・・・。
わかりました!
彼との会話があまり弾まない理由が。
その鍵は、クローズドクエスチョンのオンパレード。
とどめの一発は失敗したことへの原因追及の意味あいを持つ質問、「なんで?」でした。
さらに振り返れば、彼からは相づち、頷き、言葉の促しや言葉を繰り返す・・という聞き方が全くありませんでした。
共感してもらっているという感じが得られないんですね。
これでは、会話していてもつまらなくなってくるはずです。

人は質問されると必ず答えを出そうとします。
「はい」か「いいえ」の二者択一の質問が続くと、会話の量はぐっと減ります。
実は、「はい」か「いいえ」だけで答えばすむので、考える力が養われないともいわれています。
加えて、上手くいかなかったときの「なぜ?」の質問。
問われた側は、自分を責めたくないがゆえに、言い訳が生まれてくるプロセスがそこに生まれてくるようです。
人のやる気をうみだす会話をつくりたいのなら、まずは、自分がどれくらいクローズドクエスチョンを投げかけているかに気づくことからです。
幾度となくクローズドクエスチョンを投げかけていることに気づいたら、そこでいったんとまって、オープンクエスチョンを投げかけてみる。
状況が上手くいなかったときに「なぜ?」問いかけたくなったら、「ほんとうはどうしたかったの?」と心情を表現できるような問いで促してみる。

この二点が大切ですね。
そんなことを思い出す、随分昔の夫との会話です。

・・・・・・

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