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コーチングスキル
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変えられるものに、自分の限りある力を注いで

2018.06.27猪俣恭子

今、私は、変えられるものに意識を向けているだろうか。
そうして、変えられるものに、
自分の限りある力を注いでいるだろうか。
こんなことを書きたくなったのは、
ふとあることを思い出したからだ。
それは、いい意味でとてもインパクトがあった。

当時、私は
あるコーチングの勉強会のファシリテーターを担当することになっていた。
その勉強会は、なんと電話会議。
参加者は15名程度。
電話だから、頼りになるのは声だけだ。
このスタイルがプレッシャーだった。
どちらかというと、私は視覚優位のタイプ。
目から入る情報がない中、ファシリテーションするなんて、
なんてハードルが高いのだろう!
私にできるのか。
不安だ。なんで電話なんだー!
早速、友人に相談した。
ふーん、と聞いていた友人だが、
私が話し終わったのを見て、こう言った。

「でも、電話でやるしかないんでしょう?」

純粋な疑問だったのだと思う。
電話会議というのは「変えられない」ことないのに、
なんで「電話が云々、声だけが云々・・」って、
困っているのだろう、と。
それはもう決まりきったことじゃないか、と。
彼女のその純粋なる疑問の一言に、
かなり拍子抜けした。
「そうだね。もう電話なんだもんね」
そう置かれた状況に自然に冷静になれた。

そのとき、気づいたのだ。
ああ、なんて私はもう既に決まっていて、
「変えられない」ことに、ああでもない、こうでもないと、
力を込めて話していたのだろう。
時間の無駄とまでは言わないが、
自分の労力をそこに費やしてしまうのは、
健全なことなのか?
建設的に解決に導くことなのか?
いや、そうならない。

さて、時間軸を今に戻そう。
変えられないもの?
例えば、「あの人はなんでこうなんだ」とか、
「なんで会社はこうなんだ」とか、
そもそも「変えられない」ことに、
全力を使って話している人、
もはや愚痴をずっと言っている人っていないだろうか?
とはいえ、誰しもそうなりたくなる心境はあるだろう。
あって当然だ。
しかし、自分の力は無限ではない。
一日に使える脳のエネルギーの量は決まっているそうだ。
だったら、変えられないものにそのエネルギーを費やして、
とんどん無力感を蓄積していくのは、それこそもったいない。
それよりも、変えられるものに力を注いで、
自分にはできるという自己効力感を蓄積していかないか。

今、私が意識を向けている対象は、
果たして変えられるものなの?

そんな問いを、折に触れ自分にしてみよう。
それが習慣になると、
今度は周囲の人にも、同じ問いができるようになっていくだろう。
自信というのは、そんなことから生まれるもの。

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