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コーチングスキル
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「“ありがとう”っていいですね」と言われ

2018.03.30猪俣恭子

先日、ある研修で受講者として参加した時のことだ。
同じグループの方たちから、
「そのジャケットいいですね」
「似合いますね」
と褒めていただいた。

せっかく褒めてくださったのだからと、
その気持ちをいただこうと思った。

「ありがとうござまいす」と返すと、
「いいジャケットを探していて、
 今関心が高いんので、特に見ちゃうんです。
 いいジャケットですね」
とさらに言ってくださるので、
こそばゆかったが、
「ありがとうございます!」とお返しした。

しばらく間があってからだろうか。

「いいですね。
 その『ありがとうございます』という返し方」
と感じ入るように言われた。
「どういうところがいいと思ったんですか?」
訊ねると、
「なんとなくいいなと思ったんです。
 話した甲斐があると思ったんですかね?」

これだけのやりとりだが、
実はとても深いことだ。

この場合の私のように、
何かしら褒められるシーンというのは、
誰にしもあるだろう。
そんな時、どのように返しているだろうか?
「いやいや、そんなことはないですよ」
が、常套ではないか。
「そんなことないです。まだまだです」
「いえいえ、そんな大したことないですよ」
謙遜する、謙虚になることはもちろん美徳。
そこに共感するが、
相手が届けてくれたその気持ちに、
まずは「ありがとうございます」と、
大切に受け取る姿勢を見せることが、
気遣いじゃなかろうか。

時間にすれば10秒くらいのわずかな時間だろうが、
この瞬間があるかないかで、
相手との関係も大いに変わってくる。

まずは受けとめてくれた姿勢を示してくれた相手に対しては、
人は、自分の本意や真意がより話しやすくなるだろう。
それは想像に難くない。

だからといって作意をもって
「ありがとう」と言ってみよう、というのではない。
「いやいや」「そんなことない」「まだまだですよ」
に終始している人は、
頑固で、他者の意見を取り入れ無さそうにも見え、
殻にこもって奮闘する人のようにも見えてしまう。

褒めていただいたら、
まずは受けとめてみる。
そんなリラックスした姿勢を、心持ちを、
相手に見せてあげよう。
多分、自分の中の心の緊張もほどけていくはず。

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