株式会社ストーリー アイ blog 部下育成のヒント

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コーチングスキル,上司、リーダーとしてのあり方
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部下の思考パターンは、上司の質問パターンがつくる

2017.06.21猪俣恭子

先日、ロジカルシンキングのセミナーを受講した。
導入は、アイスブレイク。
隣の人と「共通点を探す」という内容だ。
五分間で10個目指してほしいとのこと。
それもお互いに話をして、
コミュニケーションをとったうえで、
二人ならではの共通点を探して、というお題。
ペアの相手の方に、
「大河ドラマ、観ますか?」
だめもとで聞いたら、「観ます。歴史が好き」と言う。
「何時代?」
「戦国、南北朝・・」
「通ですね! 私も好きです」
「城、好きですか?」
「好きです。山城、いいですね」
「あっ、私も山城、好きです」
「竹田城とかいいですね」
と、そこで五分。

五分間でお互いにだせた共通点は、しめて19。
参加者15組のうち、トップ!

そうなれば講師から質問される。
「一番ユニークと思う共通点をひとつ教えてください」
「はい、『山城』です」
一瞬、講師がひるんだ。
山城ってなんだったっけ? という顔だ。
質問は、さらに続く。
「山城以外にはどういうのがあるんですか?」
え? 山城以外?
「はい、平山城、平城というのがあります」
「はー。僕にはよくわからないなあ」
そこで会話、終了。

と、ここで思ったのだ。
そうか、この質問の切り口は、
ロジカルシンキングの講師ならではだ、と。
MECEという切り口だ。
「互いに・モレがなく/全体に・ダブりがない」という、
あのMECE。
ロジカルシンキングの基本といわれる概念のひとつの。

山城と聞いて、「城」という全体像を浮かべ、
他にはどのような分類があるのか、
さっと脳裏に浮かんだのかもしれない。
と、講師の頭の中を察す。
実際、山城という切り口は、
城の様々な形態や形式のうち、
どのような場所に建てられたか、
という分類に基づいたものだ。

で、だから何? というと、
やはり質問というスキルには、
質問する側の思考パターンが反映されるということ。
もしも私が講師だったら、
「山城以外にどういうのがある?」なんていう質問は浮かばない。
するとしたら、
「一番お気に入りの山城はどこですか?」
「山城のどんなところがいいですか?」
「いつから興味を持つようになったんですか?」
「そこに行くと、どんなことを考えますか? 
 どのような気持ちになりますか?」
のように、「人」にフォーカスした質問をするだろう。
これは、私がコーチングの仕事をしているからだ。

ということは、だ。
人は、自分の思考パターンに基づいた質問を無意識にするということだ。
もしも、毎日毎日、あくる日もあくる日も、
同じパターンの質問を相手にし続けていたら、
相手はどうなっていくだろう?
そのパターンに基づいた思考しかできない人になるだろう。

ここで、職場に話を変えれば、
部下の思考パターンというのは、
上司の質問パータンによってつくられるといえる。

だから、
上司の立場になったら自己観察が欠かせない。
自分はどのような思考パターンで生きているのか、
日頃、どんな質問を自分にしながら生きているのか、
そして、どんな質問を部下にしているのか。
自己観察が大切だ。
質問と答えはセット。
質問されれば、相手は答えを求めて必ず考える。
ひとつの観点からの質問しかしないのではなく、
多くの観点からの質問を部下に問いかけよう。
ほんとうに部下を考える人材にしたいのなら。

ということで、
私の場合は「人」にフォーカスする質問に加え、
「事柄」にフォーカスする質問もしていこうと思った。
このテーマ、興味深し。
次回もこの件に関して思ったことを書いてみたいと思う。

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