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コミュニケーションとることをあきらめたことがありました

2017.06.01猪俣恭子

もう随分前のことだから、書いてもいいだろう。

あるプロジェクトに参加していた時、
リーダーから報告書の提出を求められたことがある。
リーダーはその報告書に自分なりのこだわりがあり、
私たちに次のような指示をだした。

 ボリュームは多すぎず、少なすぎず。 
 主観ではなく、客観的に。
 奥行があり、読み手が価値あると感じられる内容にすること

そのリーダーは感性が非常に豊か。
頭の中には、「こんな報告書」という、
ビジョンがはっきり描けているのだろう。
しかし、私は聞いて、さっぱり「?」だった。
一体、どのようなアウトプットなのだろう?!
なんとなくわかるような、わからないような。

溜息がでた。
聞こうと思った。
ボリュームが多すぎず、少なすぎず、というのは、
A4書面のどのあたりまで埋めている状態か?
客観的にというのは、何に対して客観的に書くということか?
主観ではなく、ということは、
自分の意見は入れないということか?
奥行があり、価値あると感じられるというのは、
具体的にどういう内容だとそう判断されるのか?
そもそもこの報告書の目的は何か?

質問があれこれ浮かぶ。
しかし、思った。
聞いてもしょうがないなと。
聞いたところで、
私が知りたいようなことを
説明できる人ではないな・・と。
そう思った自分にびっくりした。
この人は無理だとあきらめている自分に、驚いた。

指示があいまいな箇所は、
そのままにせず、質問することが大切。
そもそも、完璧な指示など最初からないのだから。
新人研修でそう力を込めて教えているのに、
自分はそうしないんだ・・・とはっとした。

なるほど。
私は、コミュニケーションとることをあきらめている・・・。
「この人はこういう人。だから無理」。
そうレッテルを貼ったままでいいのか?
自分の意見や考えを伝えあいながら、
小さなこぜりあいはあったしても、
そうやってお互いに理解しあって、
いいものをつくっていく関係になれることを大切にしていたはずなのに、
あきらめていいのか?

立ち返り、リーダーに質問してみた。
結果、「そんなことは自分で察してやるものだ」と返された。
もしかしたら、リーダーもリーダーで、
あいまいな表現しているのがまずいと自覚があったからこそ、
痛いところを突かれた気持ちゆえの反応だったかもしれない。

さて、その後、リーダーはどうなったか。
なんだか変わったように思う。
こんな感じで仕上げて、とアウトプットのイメージを
実物の見本を見せながら私たちに説明するようになった。
それでもあいまいな表現は以前のままだが、
私も質問するだけではなく、
具体的にこういうイメージなのかと、
その場で図を書いたり、見本を提示しながら、
仕事を進めるようになった。

ここから学んだのは、
あいまいな指示は、信頼性をなくすということ。
そういう表現をし続ける人は、
コミュニケーションとりたくなくなってくること。
ひいては相手の生産性を下げること。
チームの生産性までも下げてしまっていること。

と、したり顔で書いているが、
自分にもそういうところはある。
相手を困らせていないか、混乱させていないか、
自分がとっているコミュニケーションを振り返ること。
振り返るだけではなく、
修正すべく行動を変えること、
そういうことができる人になりたいものである。

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