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思い込み、“しすぎて”いない?

2017.02.22猪俣恭子

   相手は「こういう人」「ああいう人」と
   思い込みをしすぎないようにしましょう

もっともらしく研修で言っているには、
我ながら赤面のいたりの経験があるからだ。
その経験は私に大切なことを教えてくれている。

ある方から、パチンコ店で働くスタッフたちの人事面談の依頼があった。
6、7年前だったろうか。
実は、私は一度もパチンコ店に入ったことがない。
もちろん、したこともない。
ああいう雰囲気が好きじゃないのだ。
パチンコをしている人も、そこで働く人たちにも、
あまりいい印象をもっていなかった。
なので依頼をいただいた時には正直ためらった。
しかし、それは断る理由にはならないと思い、受けた。

面談した方は、おおよそ80名近く。
実際、お会いしてみると、
イメージしていた人たちは一人もいず、
ほんとうに普通の方たちだった。
ここで、まず、自分が思い込みをしていることに気づく。
しかし、これはまだ序の口だった。

面談した一人に、Tさんという方がいた。
彼は、26歳でリーダー職についていた。
精悍な顔つきで、なかなかよい面構え。
一体、どんな人なのだろう。
関心がわいてきた。
「5年後にはどうなっていたいの?」
ただ、そう質問したくなったのだ。
「店長になりたいです」
驚いた。
ちゃんと目指す方向があるんだな、と。
どうして店長になりたいのだろう?
給料が上がるからだろうか?
「店長になったら、どんな店をつくりたいの?」
「働いている人たちが給料に困らない店、生活に困らない店にしたいです」
なんと!!!
周りの人たちのことを考えてのことか・・・。
「どうして、そういう店にしたいの?」
「ここで働いている人たちって、接客がとても好きなんです。
 お客さんが上手くいけば、『よかったですね!』と一緒に喜びたいし、
 上手くいかなければ、『残念でしたね』って声をかけます。
 お客さんに楽しんでもらえる店づくりも、とことん考えてやっています。
 玉が重くて、腰を痛めることも結構ありますし、力仕事ですが、
 仕事にやりがいをもって働いています。
 でも、給料が低いから生活が苦しくて、
 特に家庭をもつと続けられません。
 仕事は好きだけど、辞めざる得ない人が多いんです。
 だから、自分が店長になったら、みんなが安心して働ける店をつくりたいです」
聴いていて、胸があつくなった。
目の前の彼がとてもとても大きく見えた。

ああ、なんていう思い込みをしていたのだろう。
自分目線のちっぽけな思い込み・・。

こういう仕事をしている人たちは、こういう人。
こういう業界の人たちは、こういう人。
もちろん傾向というのはあろうが、
皆が皆そうなのだ、と決めつけている自分に気づき、
恥ずかしくなった。
見ようとしていなかったことや
わかろとうしていなかったことが、
なんと多かったことか。
事実、私が今までよい印象をもっていなかった仕事をしていたT君は、
これほどまでに私に刺激を与えてくれたのだ。

思い込みが悪いわけではない。
しかし、「しすぎる」と危険だ。
事実が見えなくなる。
視野が狭くなる。
よって、判断が鈍る。
判断が鈍るのは・・・、
リーダーにとって命とりだ。

今でも折に触れ、T君を思い出す。
私は、今、どんな思い込みをしているだろう?
“しすぎて”いないだろうか?
自分の思い込みに気づくこと。
気づくだけでも、視野は広がる。
これからの自分に、取り入れ続けたい習慣。

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