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コーチングスキル
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自責で取り組める最適な方法?~あなたの課題は何?!

2017.02.09猪俣恭子

「コーチはクライアントが自責で取り組める最適な方法をクライアントが見いだせるようにしている」
こんなくだりが、コーチのコアコンピテンシーの一項目にある。

「これって具体的にどういうこと?」
コーチの友人、考えあぐねる。
「例えばさ、部下がもっと早く仕事ができるようなってほしいって、
 ずっと言っている上司がいるとするでしょ。
 そしたら、『あなたにもその状況の責任があるとしたらどうですか?』って
 質問するとか?
 『あなたができることは何ですか?』とか?」
友人と一緒にあれこれと考えているうちに、
はたと思い出した。
あった、あった。
そういう体験が。

あるプロジェクトで活動していた時、
メンバーの一人の態度にほとほと困っていたことがあった。
ことあるごとにチームの士気に水を差すような言動をとるその人に、
まったく・・と、相当苛ついていたのだ。
仮にSさんとしよう。
他のプロジェクトチームのリーダーに、
Sさんについて相談にのってもらった。
相談するつもりが、そのうち愚痴になっていた。
リーダーが「猪俣さんはかなり怒っているね」と言ったくらいだったから。
そうでしょと勢いがついて、
さらにSさんの愚痴を言おうとしたその時だ。
リーダーが強い語調でさえぎった。
「それはSさんの課題なんだよ」
一瞬、何を言われたわからなかった。
「それはSさんの課題で、猪俣さんの課題は何なのよ」
いきなり矛先を自分に向けられ、
冷水を浴びらせられた思いになった。
ひやっとした。
私の課題?
はっとした。
自分のことは棚に上げて、
人のことばかり言っている自分が恥ずかしくなった。
それを見事指摘され、情けなかった。

私の課題・・・。
考えた。
私の課題は何だ?
Sさんにそういう態度をとらせている私にも何か問題があるだろうか?
そもそも、私はSさんは後ろ向きでやる気がない、と見ていた。
ことあるごとに水を差す言動をとるSさんは、
プロ意識が低いとさえ思っていた。
しかし、本当にそうだろうか?
Sさんの日常場面が思い出された。
あの時は、自分なりに資料をつくって事前準備をきちんとしていたっけ。
あの時は、会議でなかなかいいことを言っていたっけ。
やる気がないわけじゃないなあ。
プロ意識が低いわけでもない。
じゃあ、私がすべきことは・・。
冷静に考えられるようになった。

もしもあの時にリーダーが、
「猪俣さんの課題は何?」と言っていなかったら、
私は延々とSさんの愚痴を言い続けていただろう。
私が期待する言動をとらないSさんを
自分の思い通りに変えようとしては、
思い通りにいかないことにイライラするという、
負のスパイラルに入っていただろう。

「あなたの課題は何?」か・・。
ある意味、私を救ってくれた問いだ。

それからしばらくして、
Sさんにこのチームでやり続けるか、
それともいったん離れて違う仕事をするか、訊ねたことがあった。
「このチームでやり続けます。
 猪俣さんが辛抱づよくつきあってくれるから、
 最後までやります!」
驚いた。そんなふうに思っていてくれたとは・・・。

自責で取り組める最適な方法を相手が見いだせるようにする。

誰だって他責になってしまうこともある。
しかし、いつでも自分自身で自責に立ち戻れる術を持っていたら?
もしくは、相手が私のように他責になっていたら、
自責に立ち戻れるように関わってあげられるとしたら?
そうなれば、状況は想像を超えてよくなるだろう。

あなたなりの自責で取り組める最適な方法は何?
それを見つけよう。
ひとつでも、ふたつでも手に入れておこう。

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