株式会社ストーリー アイ blog 部下育成のヒント

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リーダーシップ,上司、リーダーとしてのあり方
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社員を身体をはってでも守るって、ほんと?

2017.02.07猪俣恭子

私は自営業の一人娘だったゆえ、
後継者の立場の人に親近感を感じる。
会社は自分の分身、働く社員は家族くらいに思う。
友人で、後継者として社長を継いでる友人は、
「社員の子どもがここで働きたいと言ってもらえるような会社にしたい」
と語っていた。
それくらい思い入れが強い。

かれこれ10年くらい前のことだ。
業績のよい中小企業の後継者の方とお話をする機会があった。
年齢は40少し前ほどの男性。
仮にAさんとしよう。
体格も姿勢もよい、学生自体は運動でもしていだろうか、
なかなか雰囲気のよい方だった。
その時は、社長としてどうありたいかを話していたと思う。
Aさんが胸をはって言われた。

「うちの社員が悪く言われたら絶対許さない。
 社員を身体をはってでも守る!」

一緒にいたコンサルタント会社の社長と役員は、
こぞって「さすがです。経営者としての責任感を感じます」と、
称えられた。

で、私は?
もう10年もたったから、本当のことを言っていいだろう。
正直いうと、Aさんのその言葉を聞いたときに、
「守る」ということがどういうことなのか、
本当にその意味をわかって言っているのかと、
妙に薄っぺらく感じたのだ。
うわべだけのかっこよさを追求しているようで、
白々しく感じた。

何が真実かはわからない。
実際にAさんはそういう人かもしれないし、
私のAさんを見るフィルターがそう感じさせたかもしれない。
確かにAさんの外見はよかった。
声の大きさ、話し方、視線、表情、立ち方、姿勢、
歩き方、洋服のセンス、身振り手振り、聞き方など、
それは洗練されたものだった。

しかし、「現実」を本当にわかったうえで、人の上に立っているのか?
外見と内面が一致していない、微妙なずれを感じたのだ。
どれくらい腹をくくっているのか?
今まで社員を守ったことなんてないでしょ。
憧れで話しているでしょ。
それでも、こういう後継者でも、
この会社は成り立っていくのだろうな、とふと思った。

何を言わずとも、
その人の影響力や存在感は、
ただそこにいるだけで、全てを相手に伝えている。

じゃあ、かくいう私はどうなの?
後継者だった時に、夫に言われたっけ。
「あなたはお父さんと違って人格者じゃない」と。
社員も、父を一目おいていた。
なんだかんだいっても、あの社員たちは父を尊敬していたな。
父と私の違いは何だったのか?
もっと年をとったときに、その答えははっきりするだろう。

自分が存在を通して何を発信してしまっているのか。
そこに意識を向けることから、リーダーとしての旅路は始まる。

・・・・・・・・・

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