株式会社ストーリー アイ blog 部下育成のヒント

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リーダーシップ,上司、リーダーとしてのあり方
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「部下は選べないからさー」、もしも選んでいたとしたら?

2016.07.06猪俣恭子

自宅そばの遊歩道を歩く。
向こうから30代半ばと思しき男性が歩いてくる。
見るからに会社員。
彼は携帯で話しながらなので、
私の存在にはあまり気が付いてなさそう。
次第にお互いが近づいて、
さあ、すれ違うぞ、というまさにその時、
耳に入った。

 部下は選べないからさぁー!

電話の相手は同僚か? 後輩か?
はたまた部下か?
相手の相談にのっているのか、
それとも自分が相談にのってもらっているのか?
サスペンスよろしく想像かきたてられる。
しかし、瞬間、私は言った。声なき声で。

 それ、そのままあなたに返すわよ

部下だって上司を選べないぞ。
お互い様だ。

働くっていうのは、選べないことばかりだ。
 希望していた部署じゃない。
 企画がしたかったのに、なぜ、地味なこの仕事。
 あっちのプロジェクトに入りたかったのに、なぜこのプロジェクト。
 どうしてこの人と一緒に仕事せにゃあかん。
 ああ、あのお客さん。気を遣うんだよなあ。

エトセトラ、エトセトラ・・・。
自らの意志で選べない環境で、
なんとか折り合いをみつけてやらないといけない。
それが大人というものである。

が、どうだろう?
もしも・・・。
もしも、自分でこれらを選んでいたとしたら?
気持ちのうえで何か変わらないだろうか?
自分で選んでこれらのことをしていると意識をもったら、
その時から、これらの環境に流されている自分じゃなくて、
しっかりと自分の足でたって自ら主体的に生きている、
という感覚に少しでもなれるのではなかろうか。
ストレスに感じることだって、
少しでも和らぐんじゃなかろうか。

脳科学者の茂木健一郎さん曰く、
脳の働きは、もともと自発的。
自分で選んでいるという意識をもったときに、
モチベーションになる、というのを聞いたことがある。

ある外資系の企業では、こんな研修をしているそうだ。
自分がとるどのような行動も
「私は○○を選んでいる」と言いながら行うという。
例えば「私は今、顧客リストを作ることを選んでいる」「私は今、上司によばれて、席をたつことを選んでいる」「私は今、電話をとることを選んでいる」など。
これを一日中延々と続けると、
自分がやっていることは全て自分が選んで行っていることなんだ、
という自覚が湧いてくるそうだ。

春先、ある研修で「ほんとうはこんな仕事はしたくない」と、
不機嫌そうな20代の男子がいた。
この話をして、「自分で選んでやっている」と言い聞かせることを進めた。
すると、どうだろう。彼もなかなかのもので、
「猪俣さんがそう言うんだったら、やってみるよ!」
まるで挑むように、言ってきた。
さもありなん。
すすめている私がやっていない、
しかも「あの人のせい、この人のせい」なんて
被害者意識になっていたら、彼だってやる気になれない。

今月末に3ケ月ぶりに彼に会う。
話題にでないかもしれないが、
スタンスなんて、言葉でなくてそのままにじみでるものだ。

  私は○○○を選んでいる

久々に意識してみようか。
願わくば、その彼がこのブログを読んでいないことを願って。
今日からまたやってみるのである。

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