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コーチングスキル
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コーチングについて語ろう(4)~沈黙こそ、アイディアの母

2016.02.24猪俣恭子

沈黙を活かす、ということ。

これをとても大切にしている。
会話は、言葉だけで構成されているのではない。
会話は、言葉と沈黙で構成されている。

なんて知ったように言っているが、
コーチングを学び始めた2004年の頃、このことを知った時は、
まさに“がーん!”と頭を殴られたように感じたものだ。

何せ、私は、おしゃべりである。
学生の頃は、“マシンガントーク”という異名を先輩から授かったほどだ。
社会人になっても、そういう会話をしていたと思う。
「私って聞き上手」と思っていたが、
あの当時の私は、会話に沈黙が生まれるのが怖くて、
「聞き上手」ではなく「訊き上手」だったのだ。
相手が話し終わるや否や、
「なんでそこに行こうと思ったの?」
「そうなんだ、で、何が良かったの?」
「どれくらいの人が来てたの?」
「どんな人が来ていたの?」
それはもう質問はエンドレスに・・・。
ただ知りたいことを、ただ訊いていただけだった。
しかも、このように途切れない会話をつくれる自分は、
コミュニケーションに長けている、と思っていた。
しかし、どうだろう?
言われたことはないが、
相手は相当疲れていたのではないか?
「あなたは本当に元気だね」と何人もの人から言われ、
それは褒め言葉と思っていたが、
圧倒されていただけだったのかもしれない。

だから、「会話は、言葉と沈黙で構成されている」という文章を読んだ時は、
とても新鮮だった。
それまでは、会話は言葉だけで構成されているものと思っていたのだから。
だから、言葉だけで会話を埋め尽くそうと頑張っていた。
私も私なりに無理していたのだ。

しかし、人が話をしながら気づきが起こり、
自分という人を知り、考えを整理し、
今までのアイディアとアイディアを融合し、
新しいアイディアが自然に生まれるのは、
静かな「沈黙」の時間があってこそだ。

ということがわかってから、
面白いことに、相手が黙っている沈黙の時間が、
とても居心地よく感じられるようになった。

そうそう、大切なことがもうひとつある。
相手から生まれた沈黙ならば、
その沈黙を破るのは相手である、ということ。
私たちのほうが、
「こういうことかな」「ああいうことなんじゃない」
と、よかれと思って声をかけない。
せっかく相手は一生懸命に考えているのに、
邪魔することになってしまう。

沈黙の時間を一緒に味わい、共有する。

会話にそういう時間を創ってくれる人と一緒にいると、
人は、もっと落ち着いてくる。
落ち着けば、自分のペースで考えられるようになる。
考えたくなってくる。
そして、その考えを自分の言葉で表現したくなってくる。
表現すれば、さらに気づきが起こる。
それに、話してみて初めてわかることも多い。
やっぱりそうなんだ、と思うこともあれば、
ちょっと違うな、と思うこともある。
そうすると、「何が違うんだろう?」と、さらに深く考える。
そうしたプロセスがあるからこそ、
人は、自分なりの答えが持てるようになるのだ。

相手が「うーん・・」と眉間に皺を寄せて
ちょっと苦しそうな表情になったら、喜ぼう。
沈黙の先に、相手から何がでてくるのか、わくわくしながら待とう。
にこにこと、深呼吸でもしながら、ゆっくり待つ。

「沈黙こそ、アイディアの母」と言っても、過言でなし。

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