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リーダーシップ,上司、リーダーとしてのあり方
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朝食前の一言スピーチ~箱根駅伝に学ぶ人材育成術

2016.02.08猪俣恭子

「君、顔が青学っぽいね。青学来ない?」

箱根駅伝で見事連覇を成し遂げた、
青山学院大学陸上競技部の監督、原晋さん。
ある番組の再現VTRで、
原さんが選手をこのように言ってスカウトしているのを見たときに、
ユーモアある人だなあ、と楽しい気持ちになった。

原さんの講演を聞くに、
その指導の背景には、
選手たちが陸上競技の世界のみならず、
卒業後の社会でも十分通用できる人になってほしい、
そんな先々まで見据えるビジョンが感じられる。

特に次の話で感じた。
(またも一言一句覚えておらず、次のようなニュアンス)
選手たちはみな寮で共同生活を送る。
その中で、毎朝していることがあるそうだ。
それは、朝食前の一言スピーチ。(2~3分?)
テーマは自由。
しかし、話しの最後は必ず“陸上”に結びつけなくてはならない。
一例をあげると、工学部のある学生は次のように話したそう。
「研究は日々の地道な作業の連続。
 決められたことを決めた通りに毎日毎日繰り返す。
 しかし、積み重ねたその先に研究成果がある。
 陸上も同じ。毎日の練習は地味で同じことの繰り返し。
 でも、それがとても大切。
 だから、気を抜かずに、一生懸命、取り組む」
のような。

これをしているには、ちゃんとした目的があるそう。
原さんはこう話していた。
記者会見などで、選手が急に意見を求められても、
ちゃんと話ができるように、と。
確かに、そうだ。
テレビに映る選手たちは、その場の空気を読みながら、
自分の考えや意見をコンパクトに表現している。
しかも、はきはきと。
随分前のことだが、箱根駅伝優勝大学のある選手が、
「やっぱ、○○○○で、○○○○で、やっぱ、○○○○・・・・・」
と話していたのを思い出した。
区間賞をとった選手だったのに、
その様子を見て、がっかりした記憶がある。

話はかわるが、企業の現場でも同様だ。
「うちの社員は、どうも話すのが上手くない。特に若手。
 はっきり言えない。
 何を考えているのかわからない」
そう考えあぐねる管理職や経営者層の方は多いと思う。
私も何人もの人から聞いた。

しかし、そう思うのなら、
原さんの真似をしてみよう。
社員一人ひとりが順番でスピーチする、という。
一日に一人ずつ。
時間は、一分間でも三分間でも構わない。
テーマは決めたうえで。
例えば、「お客様応対」において、
昨日上手くいったこと、いかなかったこと、
そこから学んだこと、これからどのように活かすのか、など。
聞き手は、とびきりの聞き上手になって聞く。
表情豊かになって、頷き、相づちを打ちながら。
話しが終わったら、拍手してねぎらう。
「その考えはいいね!」「一緒にやっていこう!」など承認して。
ミソは時間を守ること。
もしも時間内で話し終わらなくても、そこでストップ。
繰り返し、繰り返し、繰り返していくうちに、
スピーチは次第に上手になる。
時間内に起承転結で話せるようになる。
「話す」ということは「考える」こと。
語彙も増える。
続ければ、その人は以前にもまして、
必ずや「考えられる」「力強い」人に成長するはずだ。

  根性とか暗さを払拭して、
  陸上も楽しい世界なんだ。
  若い人たちに、そんなメッセージを届けたい。
  私は、陸上改革をしています

講演の最初に、原さんはこう語った。
そんなビジョンがあるからこそ、
指導一つひとつに魂が宿るのかも。
きっとそうだ。
来年の駅伝も目が離させない。

追伸
ちなみに私は中大卒。
中大の駅伝選手たちも、どうぞ楽しんで!

・・・・・・・・・

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