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はっきり言い切ることの効用

2015.12.26猪俣恭子

銀行に入行して二年目の私は、
住宅金融公庫の融資を担当していた。
作成書類のボリュームはかなりのもので、
さらにお申込み内容によって書類も違う。
仕事を覚えるのに、四苦八苦。
加えて、融資の実行は月に二回だけ。
万が一書類に不備があろうものなら、
容赦なく返却されてしまう。
そうするとこわいのは、
予定日に振り込みができなくなることだ。
お客様に多大な迷惑をかけてしまう。
だから、書類作成は細心の注意を払った。
それでも抜けやモレがでてしまう。
もちろん上司は検印するが、
多忙な故、十分な確認とはいかない。
「何かあったら私が責任とります」と、
上司は言ってくれるものの、
そんなことのないようにと、プレッシャーの毎日だった。

さて、ある日のこと。
10人分のファイルを崩さないように、底のほうを両手で支えながら持って、
本部に直接書類を持ち込んだことがあった。

「本店営業部です。○○日実行分です。
  よろしくお願いいします」
挨拶をして、そうそうに立ち去ろうとした瞬間だった。

「間違いないでしょうね」
女性の係長の方に声をかけられた。
営業店への指導が厳しいことで名が通っている方だ。

「間違い・・・ないと・・・思いますけど・・・」
入行二年めの私は、おどおどしながら答える。
その時だ。

「『・・・と思いますけど』、じゃなくて、
 『間違いありません』ってはっきり言えばいいじゃない。はっきり!
  間違いないんでしょ?」
「あっ、すみません。えっと、あの・・・
 間違いありません・・・」
「だったら、いいよ」

その方はくすっと笑って、
山積みの書類に再び目を戻した。

なぜ、はっきり言えないんだろう。
「間違いありません」と。
幾度となく見直しても、
ミスしてしまう自分の仕事ぶりに不安が残った。
自信がなかった。
だから、「間違いありません」と言えなかった。

しかし、相手はどうだろう?
私がそのようにあやふやな感じで仕上げた仕事を
責任をもって受けとれるだろうか。
仕事の仲間として信頼してもらえるだろうか。
答えは、いな(否)、だ。
自分が手掛けた仕事は、完全である。
そう思うところから、
ミスのない「完全」さが生まれるものと、
あの先輩は教えてくれた。

自分が不安だからといって、
相手も不安にさせてはならない。
それは25年たった今でも生きている。
だから、お客様や部下やメンバーから意見を求められた時は、
「はっきり言いきる」ようにしている。

リーダーとして、管理職として、
自信がないという言葉をよく聞く。
プレッシャーも相当だろうから、
そういう気持ちもよくわかる。
しかし、そのまま放っておくとよくない。
当時の私のように、
口からでる言葉は、常にあいまいなものだらけになってしまう。
「です」「ます」と、はつらつと言い切ろう。
言い切った先に、必ず自信が芽生える。
意識が変わるから、成功に向けて行動できるようになる。
それに言い切った言葉を耳にする部下やメンバーにも安心感が広がる。
言い切るのは、少しこわい。
しかし、大きな力となる。
お試しあれ!

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