株式会社ストーリー アイ blog 部下育成のヒント

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リーダーシップ
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あなたのビジョンを周りは聞きたがっている

2015.08.09猪俣恭子

私が思うに、
部下やメンバーはリーダーや上司が何を思っているのか、
聞きたがっています。

何がしたいと思っているのか、
チームやグループをどうしたいと思っているのか、
叶えたいことは何なのか・・・を。

つまり、ビジョン、ですね。

でも、ビジョンを周囲に語るって、
気がひけませんか?
照れくさかったりしませんか?
話したところで、相手からどんな反応が返ってくるだろうかと
ためらったりしませんか?
どんなタイミングでどのように話そうかと、
考えているうちに今日も言えなかった、
というのが続いていませんか?

「そんなの今さら無理ですよ」
「難しいんじゃないですか」
「ハードル高いですね」
「どうやってやるんですか?」
「イメージがわきません」
「言いたいことはわかりますが、でも大変そうですね」
もしも、相手が眉間にタテジワ寄せてこう言ってきたら、
反対にこちらのやる気が下がりそうです。
何も反応もなかったとしたら、
余計に辛いですね・・・。

そうこうしているうちに、
ビジョンは心の奥底にしまわれてしまいます。
一日、一日とたって、
埃が次第に積もっていきます。

しかし、やっぱり部下やメンバーは、
上司やリーダーのビジョンを聞きたがっています。
人の心理として、
部下やメンバーは、
自分の上司やリーダーが実現したいことを
サポートしたい、力を貸したい、
そういう貢献欲求が多少なりともあるからです。

よく、こんなことを聞きます。
「部下やメンバーが受け身で困ります。
 自分からもっとアイディアをだしてきてほしい。
 主体的に動いてほしい」
と。
事実、正真正銘、受け身の人もいます。
しかし、こちらの出方を待っていて、
いつでもスタンバイ状態の、
前向きな「受け身」の人も結構いるのです。

印刷会社に勤務していた、今から10年も前のこと。
誰もいないパソコンルームで、
若手社員のIさんから突然訊かれました。

「猪俣さんのビジョンは何ですか?」

22歳のIさんが「ビジョン」という言葉を使ったこと自体、
非常に驚きました。同時に「しまった」と思いました。
なぜなら当時の私は、
自分のビジョン、会社のビジョンともはっきり描けていなかったからです。
痛いところを訊かれたと思いました
正直に謝るしかありません。

「ごめん。ビジョンがまだはっきりしていなくて。
  でも、クリアになったら、聞いてくれる?」
すると彼はこう返してくれたのです。
「わかりました。ここの会社の要は猪俣さんです。
 だから、ビジョンがクリアになったら教えてください。
 猪俣さんのビジョンを僕たちはサポートしたいですから。」
と。

まさかそんなことを言ってくれるとは、
全く想像もしていませんでしたから、再度驚きました。
応援してくれる彼の気持ちを大切にしよう、と
背筋が伸びました。

さらには、こんなこともありました。
新入社員のコミュニケーション研修を担当していた時のことです。
社会人としての目標を語るというワークを
参加者同士ペアになって行うのですが、その日は奇数。
私が一人の新入社員と組むことにしました。

さて、私が目標を語る役割の時。
こんなことを語りました。
 講師でチームをつくって、
 企業の中に人を育てられるリーダーを育てるプログラムをやっていきたい。
 仕事が、職場が楽しい現場、となってもらいたい。
 三ヶ月間で結果をだして、その企業を去る。
 去る時に、「あとは私たちに任せてください」と、
 企業のみんなが手を振りながら私たちを見送ってくれている。
 そうして次の企業に赴いていく。またプログラムを実施する。
 そのプログラムを通して、かっこいい働く大人がどんどん増えていく。
 そうなったら今度は、子どもちがそういう大人に憧れて、
 早く自分たちも大人になってあんなふうに働きたい、と思うような、
 そんな社会になったらいい…。

無我夢中で語りました。
ワークが終わったあと、一緒に組んだ彼はこう言いました。
「すごく刺激になります。
 猪俣さんはそういうことを考えていたんですね。
 すごいです。
 僕も自分のビジョンをもっと真剣に描きたくなりました。いや、描きます!」
研修中、終始たんたんと落ち着いて受講していた彼でした。
その彼が、頬を高揚させながら
興奮気味に話す様子は、三年前のことですが、
今でも昨日のことのように覚えています。

ビジョンを語る人を前にして、
相手もまだ見ぬ自分の未来を語ってみようかと、
心の扉を少しずつでも開けるようになるのだと確信しました。

私たちがビジョンを語っても、
相手の反応はないかもしれません。
もしかしたら、ひかれることもあるでしょう。
でも、その時だけの相手の反応や態度で全てを決めないでください。
私たちが語ったビジョンは、
相手の心にうっすらとでも映像として残ります。
その映像は彼ら彼女らの行動とやる気を、
いつかスパークさせる刺激に必ずなります。

あなたが部下とともに、チームメンバーとともに、
実現したいことは何ですか?

あなたのビジョンを、
周りの人は、間違いなく聞きたがっています。
あまり待たせることのないように。
今日、誰に語りますか? どうぞ楽しんで。

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