株式会社ストーリー アイ blog 部下育成のヒント

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『女性のためのリーダーシップ術』裏話
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拙著タイトルの“ワケ” 前編

2014.11.16ストーリーアイ

笑い話ですが、
銀行を退職するときに、
お世話になった女性の先輩から、
こんなことを言われました。
「福田さん(私の旧姓です)にはもっとこの銀行にいて、
おじさんたちをこらしめてほしかったのに。残念」
当時の私は齢29歳。
かなり従順で素直だったはずですが、
そんな態度だったのでしょうか?

そういえば、人事部の部長からも、
こんなことを言われたことがありましたっけ。
「福田さんを見てると、高校の国語の先生を思い出すんだよなあ」
「ああ、そうですか」
「こわかったんだよなあ。(すっと後ろにさがる)」
「・・・・・(笑い、ひきつる)」
おかしい。
かなり従順で素直な女子行員だったと思いますが!

こんな感じの私ですから、
同性からなんとなく頼られるところも
あったかな、と思います。
自分でいうのもなんですが、
教頭先生キャラですね。
ですから、本の読者層を考えたときに、
「働いている女性」にしようと、
そこに迷いはいっさいありませんでした。

「なぜ本を出版したんですか?」
よく訊ねられます。
きっかけは、出版会社さんからのお声かけです。
まあ、これもごご縁かなと思い、のってみたわけです。
それから考えました。
はて、どんな本にしようかな、と。
でも以前から思っていたんです。
研修を受けられた方に対して、
フォローする何かあればいいな、と。

部下育成の研修、
新人指導者対象の研修、
コミュニケーションやコーチング研修、
受講された皆さんが、
自分自身の日常生活にはたと戻ったときに、
研修で学んだことを
実践しつづける助けとなるような本があればいいな。

そんなことを2年前くらいから漠然と思っていました。
迷いや気持ちが萎えそうになったときには、
この本を読んでね、
全てはこの本にあるから、
と言いながら渡せるような。

だから書くときには、
自分の全部を出し尽くすつもりで書きました。
コーチしているときや研修講師をしているときに、
大切にしていること、
伝えていることを出し惜しみせずに。

参考になったのは、
自由大学主催の出版道場という講座です。
年末年始にかけて全5回受講しました。
講師を担当された、
深井次郎さんのアドバイスも心に響きました。

「猪俣さん、いいですか。
自分のベスト盤を作るつもりで書いてください。
研修講師の人たちにありがちなのは、
全部を書くと仕事がこなくなるんじゃないか、
と肝心なところは手を抜いて書かない人がいるんです。
それはだめ。中途半端な内容になって、
結局、読者が離れてしまいますから。」

執筆中、もう時間もないからこのへんでいいかな、
と集中力がとぎれそうになるたびに、
「自分のベスト盤、ベスト盤…」と
呪文のように唱えながら机に向かい続けました。

さて、このタイトル。
『女性のためのリーダーシップ術』
これは出版会社さんが決めました。
校了数日前に、
「このタイトルでどうでしょう」
と提示されたものです。
ぱっと見て、「いいな」と感じたものの、
懸念もよぎりました。
明らかに男性は読まないよね。
売上にも影響するんじゃないかな。
それに書き終わってあらためて振り返ると、
「女性ならではの」なんていう
視点はいっさいないし。

でも、“これでいこう”と決めました。
やっぱり手にとってほしいのは、
読んでもらいたいのは女性だな、
と思ったからです。

女性は男性に比べて、
研修という企業が提供する学びの機会が少ない。
それだけでなく、
男性は飲み会やら云々、
何かと同僚先輩後輩同士で気持ちを吐き出したり、
相談できる場が女性よりずっと多い。

学生の頃と違って働くようになると、
職場の人たちとたわないもないおしゃべりはするけど、
肝心な相談ごとというのは、
なかなかできなくないですか。
そもそも相談相手になる人だって、
周りにそんなにいるわけじゃない。
それに自分ごときの相談で、
相手の時間をとるのも悪いと思って
遠慮もしてしまう。
そうして、また一人でもんもんとする…。
そういう女性ってあちらこちらにいるんじゃないかな。

だから、そんな女性たちにとって、
親友のような存在の本にしたい、
そう思って誕生したのが、
この本。
『女性のためのリーダーシップ術』です。

こんなこともイメージしたんですよ。
男性の上司が、
女性の同僚や部下に、
「これでも読んでみたら。何か参考になればいいけど。」
と、ちょいと照れながら渡すシーンを。
心配もしていて、気にもなってはいるけれど、
どんなふうに声をかけたらいいのか、
男性陣だって迷う時がありませんか?
お互いのコミュニケーションがよりよくなるような
ツールにもなったら嬉しいと思いました。

しかしですね。
繰り返しになりますが、
ページをめくってもめくっても、
「女性ならではの…」という箇所は、
いっさい見当たらない本です。
なぜそうしたのか、そうなったのか、
実は私なりの「主義」がそこにありまして。

それを次回はお伝えしましょう。

・・・・・・・・・・・
今日の言葉
・・・・・・・・・・

「その先は、どうなっていたい?」

いうなれば、ゴールの先を見せる、類の質問。
本を書きあげることが、まずは大きなゴール。
でも、大切なのはその先。
その本は、どんな人たちの手に渡って、
その人はどんな思いを持ちながら、
ページをめくるのか、文章を目で追うのか、
何を感じるのか、感じてほしいのか。
読んだあとには、その人にどんな変化が訪れるのか、
その人の周りとの関係は
どのように変わっていくのか。
その人にどんな嬉しいことが待ち受けるのか。

結局は、思い描いたことが、
事実として相手に届くのみ。
何かを成し遂げようとする時に、
備えたほうがいい、意味ある質問。

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